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インスペクション(建物状況調査)とは?
― 見えない“欠陥リスク”を事前に可視化する安心の仕組み ―

定義

**インスペクション(建物状況調査)**とは、住宅の劣化や不具合の有無について、専門の建築士などが客観的に診断・報告する調査のことです。2018年の宅建業法改正以降、中古住宅の売買時に実施を推奨されている項目として注目されています。

なぜインスペクションが必要なのか?

理由 内容
見た目ではわからない劣化や不具合があるため 基礎・構造・雨漏り・傾きなど、専門家でないと発見できない問題がある
買主が安心して購入できる材料となる 調査済みであることで心理的なハードルが下がる
売主の責任リスクを減らせる 引き渡し後のトラブル回避に繋がる
瑕疵保険の適用に繋がる場合も インスペクション結果により保険加入が可能となる場合がある
※買主の8割以上が「調査済みの物件に安心感を持つ」とも言われています。

調査の対象・内容

理由 内容
構造躯体 基礎・柱・梁・床などの劣化やひび割れの有無
雨漏り 屋根・外壁・天井からの浸水の可能性
給排水設備 配管の劣化や漏水の兆候
建物の傾き 水平器や測定器で確認(沈下・不同沈下の有無)
シロアリ被害 木部の劣化や被害痕の有無
※水回りの印象が悪いと、全体の印象も悪くなる傾向があります。

インスペクションの費用・時間

内容 目安
費用 5~7万円前後(物件の広さ・構造による)
時間 2~4時間程度
報告書 写真付きで詳細なチェック内容が記載される
※「既存住宅売買瑕疵保険」の適用を希望する場合は、インスペクション済みであることが条件となることがあります。

メリットとデメリット

メリット デメリット
買主の安心感につながる 費用がかかる(売主負担が多い)
売主側の説明責任・トラブル回避になる 指摘事項が多いと、買主が敬遠する可能性
瑕疵保険の加入に使える 修繕を求められることがある

よくある質問(FAQ)

売主側で実施するメリットは?
買主が「安心して内覧・購入できる物件」と認識することで、価格交渉を抑制し、売却期間の短縮につながる可能性があります。
インスペクションを受けると修繕義務が発生しますか?
義務ではありませんが、買主側からの要望が出ることはあります。事前に不具合を知っていれば、価格調整や告知事項への対応がスムーズになります。

注意事項

インスペクションは「売るための準備」であり、「売れなくなる不安を解消する手段」でもあります。見えない不安を事前に取り除くことで、買主・売主双方にとって納得のいく取引を実現できる可能性が高まります。

セカンドオピニオンのすすめ

「インスペクションは本当に必要?費用対効果は?」▶ 売却の状況や物件状態に応じて、インスペクションの必要性やタイミングをアドバイスします。さらに、診断結果に基づく価格戦略の立案サポートも行います。

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